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- 特集2 水の専門家に聞く
私達は毎日飲料や食事などで、2・6リットルの水を体に取り入れています。これらの水は細胞膜を通って細胞内に取り込まれ、水そのものが分解・反応する他、さまざまな化学反応の媒体となります。細胞への水の供給が不足すると細胞は元気を失い、極端な場合死に至ることもあります。また、水が過剰に摂取された場合、速やかに排出する必要があります。足りなくても多すぎても健康を維持することは出来ないのです。
ところが、必要とされる摂取量を取り入れることが出来なくても、短期的には特段の不調は感じません。それは一体なぜなのでしょうか。
私達の体には、命に重大な危機をもたらす水の過不足に対処するために、水を効率的に分配し、水バランスを保つ仕組みが働いています。その水を効率よく透過させるものが現在注目されている水の通り道「アクアポリン」です。
水は、細胞膜を横切って細胞の中や外に移動することができます。「アクアポリン」が発見されるまで、水は自由に細胞膜の間を通れると考えられていました。しかし、細胞がたくさんの水を急いで取り入れたり排出したりする必要がある場合、時間がかかり過ぎてしまい、それでは説明がつきません。何か特殊な装置が働いているのではないかと調べているうち、水は「アクアポリン」と呼ばれる特別なタンパク質の孔を通ることが分かったのです。
この「アクアポリン」とは、アメリカのピーター・アグリ博士によって1992年に発見されたタンパク質の一種で、水を透過させるという性質を持っています。博士はこの発見により2003年にノーベル化学賞を受賞しました。この偉大な受賞は「アクアポリン」という物質がどれほど重要なものかを端的に表しています。今まで分らなかった水の移動の仕組みやアクアポリンの機能について世界中が注目しています。

細胞の外から中へ、水分子が0.3nmのアクアポリンの孔を通って行く模式図
「アクアポリン」には、中心部に約0・3ナノメーター(1ナノメーターは100万分の1ミリ)の水がやっと通れる細い孔があり、水だけを選択的に透過します。「アクアポリン」の数が少ない場合や機能が悪い場合には病気になることが知られています。
合同会社北川科学総合研究所の代表である北川良親秋田県立大学名誉教授は、いろいろな水のアクアポリン透過性を調べ、ミネラルウォーターの種類によって、アクアポリンをよく通る水と通りにくい水があることを見出しました。
中でも、日田天領水は他のミネラルウォーターに比べて高いアクアポリン透過性があることがわかり、北川名誉教授はこの日田天領水の不思議な性質を詳しく研究、日田天領水の水分子が特殊な構造をしているのではないかと推測しています。

生化学および生物物理学の専門雑誌「BBRC」
(アメリカ)
北川教授は、日田天領水についてさらに研究を進め、その結果をアメリカの生化学および生物物理学の専門科学雑誌「BBRC」に発表しました。
その中で、アクアポリンをよく通る日田天領水を飲んだ人では、血液中の免疫細胞であるNK(ナチュラルキラー)細胞が活性化されることを明らかにしました。
NK細胞は人の体に備わっている自然免疫を担う白血球の一種で、生まれつき(ナチュラル)外敵を殺傷する(キラー)能力を備えており、常に体内を見回り、がん細胞やウイルス感染細胞などの異常細胞を発見すると真っ先に攻撃をする細胞です。私たちの健康を維持するのに重要な働きをしています。
アクアポリンをよく通る日田天領水は、細胞に出入りしやすく、その結果、細胞内の代謝を活発にし、ナチュラルキラー細胞をはじめとする細胞の活力を高めてくれると考えられます。ただ、なぜ日田天領水がアクアポリンを透過しやすいのかはまだ分かっていません。私たちの体の水の通り道、「アクアポリン」の研究、解明に今後もますます注目です。






