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今さらながらの話しで恐縮ですが、私たちがまだ子どもだった昭和の時代、お金を払って水を買うなどという行為は想像にすらありませんでした。ペットボトルで売られる水と、無人の計器に100円玉で支払うコインパーキングを、どちらも「ウソでしょう? 誰がお金を払うの?」と冷ややかに見ていました。
そんな昭和の子どもたちが大人になって、今では当たり前にペット水やコインパーキングを利用しています。
水道水をナマで飲んだら、おなかが痛くなる?
どちらかと言えば101匹目のサルに近い私とて、調理用の水道には浄水器を取り付け、時にイタリアやフランスのガス入りの水を買ったりしています。「水道水をナマで飲むと、おなかが痛くなる」といった激しい思い込みが、私を生水を飲めない大人にしました。事実、下手に飲食店で出された水を口にしようものなら、確実に20分以内にトイレ・ダッシュの痛手を負うことに‥‥。郷里の田舎に住んでいた小娘時代は平気だった生水が、半都会暮らしに慣れ「水道の水は臭くて飲めない」と遠ざける生意気な大人になりました。
断言します。「水道水をナマで飲んだら、おなかが痛くなる」。これは、間違いです。水道水は厚生労働省が定める水道法の「水道水質基準」に基づき、厳しく管理されています。ナマで飲んでおなかが痛くなるような水が、水道から供給されているはずはありません。
水の研究で著名な藤田紘一郎先生は「日本の水が危険である原因は、主に塩素である。その塩素を多く入れざるをえない原因は、水の汚染にある。〜日本人の過度な清潔志向にかかると、不必要なまでに頻繁に水が消費され、それに伴って洗剤や石鹸などの成分も使われる」と、ご著書「知られざる水の『超』能力」に記されています。
日本人の清潔好きが‥‥日本の水道水をまずくした? いえいえ、それもまた思い込みかもしれません。日本全国の水道水がまずいとは言い切れません。「北海道紋別郡遠軽町や旧白滝村の水は浄水器を付ける必要がないくらい良い水」との話しも聞きますし、逆に、住んでいる人が一度もおいしいと感じたことのない福岡市の水道水も、水道局の人に言わせれば「自信を持って良い水、おいしい水」なのだとか‥‥。う〜ん、味覚は千差万別ですから。
ミネラルウォーターでご飯を炊く
ミネラルウォーターでご飯を炊く、この贅沢な行為を覚えたのは東京都目黒区中目黒3丁目に住んだ頃のこと。家賃を払うことで精一杯だったにも関わらず、当時でも2リットル200円以上していた水を使って炊いたご飯でないと、食べたい気持ちには至りませんでした。
水道の水でご飯を炊くとマズイ(おいしくない or 問題がある)のでしょうか? それはその土地ごとの水道水に訊いていただくことにして、ミネラルウォーターの中で「硬水」と呼ばれる水と「軟水」と呼ばれる水で、ご飯を炊き比べてみた人がいます。彼女いわく「炊き立てのご飯は、どっちもおいしい。でも、余ったご飯を冷蔵して、半日〜1日おいてレンジアップすると著しく差が出ます。硬水で炊いたご飯は、全然おいしくないんです!」
硬水と軟水の間に中硬水
「硬水」とはカルシウムやマグネシウム(ミネラル)を豊富に含む水のことで、硬度300以上の水を言います。「ヴィッテル」「ペリエ」「サンペレグリノ」「コントレックス」こういった水でご飯を炊くと‥‥ 考えただけで炊く気がしませんね。粘りもなくパサパサしたご飯になりそうです。実際に試した彼女はエライ!
ミネラルウォーターの中で、炊飯に適する水として硬度100以下の「軟水」と呼ばれる水が紹介されています。「六甲のおいしい水」「富士山のバナジウム天然水」「仙人秘水」「日田天領水」、ちょっと贅沢な気もしますが、おいしいご飯が炊き上がります。
硬水と軟水の間に、硬度100〜300の「中硬水」なる区分もあります。「合馬天然水」「霧島産ミネラルウォーター」「ロケッタ」「サンベネディッド」などがそれ。軟水が和食や緑茶、コーヒーを入れるのに適した水なら、中硬水は鍋物や洋風ダシに向き、硬水はミネラル補給やダイエットに用いるのが賢い活用法のようです。

ミネラルウォーターは、その特性を活かして上手に採り入れることで、おいしさと健康を手にすることができるんですね。ヨーロッパのとある地域では、病気の治療に水を用いることが保険適用になっているという話しも聞きますし、日本でもそのうち「介護保険や成人病治療に水療法が保険適用に」といった見出しが新聞やニュース画面に躍るかもしれません。
日本人がミネラルウォーターにお金を払うようになって、まだせいぜい四半世紀しかたっていません。自分の舌と経験と勘を信じて新たな活用法を見つける、というのもミネラルウォーターの楽しみ方かも‥‥。
誰もが「な〜るほど」と頷くような活用術を発見された方は、ぜひ、このサイトにご一報ください。





